安く買い叩かれない!家の買取価格の相場と自分で調べる方法

「家の買取価格はいくらなんだろう?」「相場が分からず、安く買い叩かれたらどうしよう…」そんな不安を抱えていませんか。大切な資産である家を売却するのですから、少しでも高く、そして納得のいく価格で手放したいと考えるのは当然です。

この記事では、家の買取価格の相場や、ご自身で価格を調べる具体的な方法を分かりやすく解説します。安く買い叩かれずに、賢く家を売却するためのコツもご紹介しますので、不動産買取の不安を解消し、自信を持って手続きを進められるようになります。

目次

家の買取価格の相場は市場価格の7〜8割

家の買取価格の相場は、不動産会社が仲介で売却する場合の市場価格(成約価格)と比べて、一般的に7〜8割程度になることが多いです。例えば、仲介で3,000万円で売れると想定される家なら、買取価格は2,100万円〜2,400万円が目安となります。

価格が低くなるのには明確な理由があり、それを理解することが納得のいく売却への第一歩です。なぜ買取価格が市場価格より安くなるのか、その仕組みと、買取を選ぶメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

買取価格が仲介より安くなる3つの理由

買取価格が市場価格よりも低くなるのは、不動産会社の事業経費やリスクが価格に反映されるためです。主な理由として、以下の3点が挙げられます。特に、業者がリフォームなどを施して再販売する際の利益を確保する必要がある点は大きな要因です。

買取業者は買い取った物件をそのまま保有するわけではありません。再販売するための経費や利益をあらかじめ差し引くため、どうしても仲介で売却するよりも価格は安くなります。この仕組みを理解しておきましょう。

  • 再販売のための利益確保:買取業者は物件をリフォームして付加価値をつけ、市場で再販売することで利益を得ます。
  • リフォーム・修繕費用:買い取った後のリフォームやハウスクリーニング、解体などの費用を見込んでいます。
  • リスク負担:売れ残るリスクや、固定資産税などの維持管理費を業者が負担します。

仲介ではなく買取を選ぶメリットとデメリット

仲介と買取はどちらも家を売却する方法ですが、それぞれに特徴があります。買取の最大のメリットは、売却までのスピードが早く、手間がかからない点です。一方で、デメリットはやはり売却価格が仲介に比べて安くなる傾向にあることです。

ご自身の状況に合わせて最適な方法を選ぶことが重要です。「早く現金化したい」「近所に知られずに売りたい」といった場合は買取が有利ですが、時間に余裕があり、少しでも高く売りたい場合は仲介が向いています。

買取 仲介
価格 相場の7〜8割 相場通り
スピード 早い(数日〜1ヶ月) 時間がかかる(3ヶ月〜半年以上)
手間 少ない(内覧対応不要) 多い(内覧対応や交渉が必要)
契約不適合責任 免除されることが多い 売主が負う

買取での売却がおすすめな人の特徴

買取での売却は、特定の状況や要望を持つ方に特に適しています。例えば、転勤や住み替えで売却を急いでいる方や、相続したものの遠方で管理が難しい実家を手放したい方には、迅速に現金化できる買取が大きなメリットとなります。

また、築年数が古い家や、なかなか買い手が見つからないような物件の場合も、確実に売却できる買取は有効な選択肢です。仲介で売れ残るリスクを避けたい方は、買取を検討する価値があるでしょう。

  • すぐに現金が必要な方
  • 売却活動に時間をかけたくない方
  • 周囲に知られずに売却したい方
  • 築古や訳あり物件で買い手が見つかりにくい方
  • 契約不適合責任を負いたくない方

自分で家の買取価格の相場を調べる4つの方法

不動産業者から査定額を提示されても、それが妥当な金額なのか判断するのは難しいものです。しかし、いくつかの方法を使えば、ご自身で家の買取価格の相場をある程度把握することができます。事前に相場観を養っておくことが、買い叩きを防ぐ鍵となります。

ここでは、インターネットで手軽にできる調査から、より専門的なデータの確認方法まで、4つの具体的な方法をご紹介します。複数の方法を組み合わせることで、より正確な相場を掴むことができますので、ぜひ試してみてください。

不動産ポータルサイトで近隣事例を調査する

SUUMOやHOME’Sといった不動産ポータルサイトは、相場を調べる第一歩として非常に便利です。ご自身の家と似たようなエリア、築年数、広さの物件がいくらで売りに出されているかを確認することで、おおよその市場価格の目安を知ることができます。

ただし、サイトに掲載されているのはあくまで「売り出し価格」であり、実際の「成約価格」とは異なる場合がある点に注意が必要です。あくまで参考程度に捉え、複数の物件を比較して相場観を養うことが大切です。不動産買取価格相場を知る手がかりになります。

レインズで実際の不動産成約価格を確認する

レインズ(REINS)は、不動産会社だけが閲覧できる物件情報システムで、過去の成約価格が登録されています。より信頼性の高い相場情報を知りたい場合、不動産会社に依頼してレインズのデータを見せてもらうのが確実な方法です。

一般の方は直接アクセスできませんが、「レインズ・マーケット・インフォメーション」というサイトでは、一部の成約価格情報が公開されています。実際の取引価格に基づいているため、ポータルサイトよりも精度の高い情報が得られます。

土地総合情報システムで取引価格を調べる

国土交通省が運営する「土地総合情報システム」も、信頼できる情報源の一つです。このサイトでは、不動産取引を行った人へのアンケート結果を基にした、実際の取引価格を無料で検索することができます。エリアや時期を指定して調べられるのが特徴です。

プライバシー保護のため、詳細な地番までは分かりませんが、大まかな地域ごとの取引価格の動向を把握するのに役立ちます。公的なデータなので、客観的な相場を知るための重要な指標となるでしょう。

複数の買取業者へ一括で査定を依頼する

最も手軽で、かつ実践的な相場調査方法は、インターネットの不動産一括査定サイトを利用することです。一度の入力で複数の買取業者に査定を依頼できるため、手間をかけずに各社の査定額を比較検討できます。一戸建ての買取査定も簡単です。

1社だけの査定ではその価格が適正か判断できませんが、複数社の価格を比べることで、ご自身の家の買取相場が見えてきます。最も高い価格を提示した業者を選ぶだけでなく、各社の対応や条件を比較することが、満足のいく売却に繋がります。

家の買取価格を左右する重要なポイント

家の買取価格は、さまざまな要素が複雑に絡み合って決まります。査定士がどのようなポイントをチェックしているのかを事前に知っておくことで、査定額の根拠を理解しやすくなり、価格交渉にも役立つ可能性があります。

特に「築年数」「立地」「建物の状態」は、査定額に大きく影響する三大要素です。これらのポイントがどのように評価されるのかを理解し、ご自身の家の価値を客観的に把握しておきましょう。

築年数別に見る一戸建ての資産価値の下落率

建物の価値は、築年数の経過とともに減少していくのが一般的です。特に木造一戸建ては、築20年〜25年で建物の資産価値がゼロに近いと評価されることも少なくありません。例えば、4000万で買った家も、築年数によっては大きく価値が下がります。

以下の表は、築年数による資産価値の下落率の目安です。築年数が浅いほど高く売れる傾向が強いため、売却を検討しているなら早めに動き出すのが得策と言えるでしょう。築40年や築50年の一戸建てでも、土地の価値で売却相場が決まることがあります。

築年数 資産価値の下落率(目安)
築5年 約10%
築10年 約20%
築20年 約50%〜60%
築25年〜 約80%〜90%

エリアや立地条件が査定額に与える影響

家の価値は、建物そのものだけでなく、どこに建っているかという「立地」に大きく左右されます。最寄り駅からの距離、周辺の商業施設の充実度、治安、学区の人気度など、生活の利便性が高いエリアほど、買取価格も高くなる傾向があります。

また、前面道路の幅や、日当たり、騒音の有無といった周辺環境も重要な査定ポイントです。将来的な都市開発計画など、エリアの将来性も価格に影響を与えることがあります。首都圏などの都市圏では、地方に比べて価格が維持されやすいです。

建物の状態や間取りも査定の重要な要素

建物の状態も査定額を大きく左右します。外壁のひび割れや雨漏り、シロアリの被害など、修繕が必要な箇所があるとマイナス評価につながります。一方で、定期的なメンテナンスが行き届いている家は、高く評価されやすいです。

内装のきれいさや設備の状況、そして現代のライフスタイルに合った使いやすい間取りかどうかも見られます。リフォームの履歴があれば、査定時にアピールすると良いでしょう。一軒家を売るといくらになるかは、こうした細かい点の積み重ねで決まります。

土地の価格を示す路線価や公示価格とは

査定の際には、土地の公的な価格指標である「路線価」や「公示価格」も参考にされます。路線価は主に相続税や贈与税の計算に、公示価格は公共事業の用地買収などに使われる土地の値段で、毎年国税庁や国土交通省から発表されます。

これらは実際の取引価格そのものではありませんが、土地の価値を客観的に示す重要なデータです。不動産業者はこれらの公的価格を参考にしつつ、市場の動向を加味して査定額を算出します。

安く買い叩かれない!高く買い取ってもらうコツ

家の買取価格は、査定に出す前の準備や、業者との交渉の仕方によって変わってくる可能性があります。少しでも有利な条件で売却するためには、いくつか押さえておきたいコツがあります。何も知らずに売却を進めるのは損をしてしまうかもしれません。

ここでは、誰でも実践できる簡単なものから、売却のタイミングを見極める戦略的なものまで、高く買い取ってもらうための具体的なコツをご紹介します。査定を依頼する前に、ぜひ一度チェックしてみてください。

必ず3社以上の買取業者に査定を依頼する

最も重要で効果的なコツは、複数の買取業者に査定を依頼することです。1社だけの査定では、提示された金額が高いのか安いのか客観的に判断できません。必ず3社以上から査定を取り、金額や条件を比較検討しましょう。

業者によって得意なエリアや物件種別が異なるため、査定額に差が出ることがよくあります。複数社を競合させることで、より高い価格を引き出す交渉の材料にもなります。不動産買取の一括査定サイトを利用すると効率的です。

査定前に家の清掃や片付けをしておく

査定士が訪問する前に、家の中をきれいに清掃・片付けしておきましょう。室内が整っていると、「この家は大切に使われてきた」という良い印象を与え、査定士の心証が良くなる可能性があります。これが直接的に査定額を上げるわけではありませんが、マイナス評価を防ぐ効果は期待できます。

高額なリフォームやハウスクリーニングまでする必要はありません。あくまで「第一印象を良くする」ことが目的です。不要な荷物を減らし、水回りなどを重点的に掃除しておくだけでも十分です。

売却に有利な時期やタイミングを見極める

不動産市場には、取引が活発になる時期があります。一般的に、新生活が始まる前の1月〜3月や、転勤が多い9月〜10月は、家を探す人が増えるため、売却に有利なタイミングと言われています。買取業者も仕入れに積極的になる可能性があります。

また、近隣で大規模な商業施設ができる、新駅が開業するなど、地域の価値が上がるような情報があれば、それも価格に良い影響を与えることがあります。市場の動向や地域の情報をチェックし、最適なタイミングを見極めることも大切です。

家の売却でやってはいけない3つのこと

高く売るためのコツがある一方で、売却活動において避けるべき行動もあります。知らずにやってしまうと、売却がスムーズに進まなかったり、後々のトラブルに繋がったりする可能性があるため注意が必要です。特に以下の3点は重要なポイントです。

これらは信頼関係を損ない、結果的にご自身の不利益につながる行為です。誠実な対応を心がけることが、円満な取引の基本となります。「家の売却でやってはいけないこと」として、しっかりと覚えておきましょう。

  • 不具合を隠して売る:雨漏りやシロアリ被害などを隠して売却すると、後で契約不適合責任を問われ、損害賠償や契約解除になる恐れがあります。
  • 1社にしか査定を依頼しない:比較対象がないため、提示された価格が適正か判断できず、安く買い叩かれるリスクが高まります。
  • 査定額の根拠を聞かない:なぜその査定額になったのか理由を確認しないと、価格交渉の糸口が見つけられません。

ローンが残っている家の買取はできるのか

「住宅ローンがまだ残っているけど、家を売ることはできるのだろうか?」という疑問は、多くの方が抱える不安の一つです。「家を売る ローン残ってる」と検索される方も少なくありません。結論から言うと、ローンが残っていても家の売却は可能です。

ただし、売却を完了するためには、残っているローンを全額返済し、金融機関が設定している「抵当権」を抹消する必要があります。売却代金でローンを完済できるかどうかが重要なポイントになります。

住宅ローンが残っていても売却は可能

家の売却が決まったら、その売却代金を使って残りの住宅ローンを一括返済します。そして、ローンを完済した証明を金融機関から受け取り、法務局で抵当権の抹消手続きを行います。この手続きは司法書士に依頼するのが一般的です。

つまり、売却代金がローン残高を上回ってさえいれば、何の問題もなく売却手続きを進めることができます。買取業者や不動産会社が手続きをサポートしてくれるので、過度に心配する必要はありません。

売却価格がローン残高を下回る場合の対処法

問題となるのは、家の売却価格がローン残高を下回ってしまう「オーバーローン」の状態です。例えば、ローンが2,000万円残っているのに、家が1,800万円でしか売れない場合、差額の200万円を自己資金で用意して返済に充てる必要があります。

もし自己資金で補填できない場合は、「住み替えローン」や「任意売却」といった方法を検討することになります。オーバーローンの可能性がある場合は、早めに不動産会社や金融機関に相談することが非常に重要です。

まとめ:家の買取相場を理解して賢く売却

家の買取価格は、仲介での市場価格の7〜8割が相場であり、築年数や立地、建物の状態など多くの要因によって決まります。相場を知らずに売却を進めると、気づかぬうちに安く買い叩かれてしまうリスクがあります。

納得のいく価格で売却するためには、ご自身で相場を調べ、必ず複数の買取業者に査定を依頼して比較検討することが最も重要です。この記事でご紹介した知識とコツを活用し、大切な資産である家を賢く売却しましょう。

家の買取価格の相場に関するよくある質問

家の売却相場はどのように決まるのですか?

家の売却相場は、まず近隣の類似物件の取引事例(いくらで売れたか)を基に算出されます。これに加えて、物件の築年数、広さ、間取り、建物の状態、立地条件(駅からの距離や周辺環境など)、そしてその時々の不動産市場の動向が加味されます。

これらの要素を総合的に評価し、専門家である不動産会社の査定士が価格を決定します。一つの要因だけでなく、複数の要素が複雑に絡み合って相場が形成されるのが特徴です。

築年数が古い家の価値はどれくらい下がりますか?

木造一戸建ての場合、築20年を過ぎると建物の資産価値は大きく下落し、新築時の20%以下、あるいはゼロに近いと評価されることも珍しくありません。例えば、築30年や築40年の一戸建ての売却相場は、主に土地の価格で決まることが多くなります。

ただし、これはあくまで一般的な傾向です。立地が良い場合や、適切なリフォームが施されている場合は、築年数が古くても想定以上の価格で売却できる可能性があります。

査定時に買取希望額は伝えた方が良いですか?

査定時に、ご自身の希望額を伝えること自体は問題ありません。ただし、相場からかけ離れた高すぎる金額を伝えると、交渉が難航する可能性があります。まずは、ご自身で調べた相場を基に、現実的な希望額を伝えるのが良いでしょう。

むしろ、「なぜこの希望額なのか」という根拠をしっかりと説明できることが重要です。希望額を伝えるよりも、まずは業者の査定額とその根拠を詳しく聞く姿勢の方が、スムーズな交渉に繋がりやすいです。

ローンが残っている家でも買い取ってもらえますか?

はい、住宅ローンが残っている状態でも家の買取は可能です。売却によって得た代金で、残りのローンを一括返済することができれば問題ありません。この手続きは、決済(代金の受け取り)の日に同時に行われるのが一般的です。

ただし、売却価格がローン残高を下回る「オーバーローン」の場合は、差額を自己資金で用意する必要があります。ご自身のローン残高を正確に把握しておくことが大切です。

仲介と買取はどちらを選ぶべきですか?

仲介と買取のどちらが良いかは、売主様の状況や優先順位によって異なります。時間に余裕があり、少しでも高く売りたいのであれば「仲介」が適しています。市場価格に近い金額での売却が期待できますが、売れるまでに時間がかかる可能性があります。

一方で、早く現金化したい、手間をかけたくない、確実に売りたいといった場合は「買取」がおすすめです。価格は仲介より低くなりますが、スピーディーで確実な売却が可能です。

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