田舎で売れない家は買取がおすすめ。維持費で悩む前の対処法

田舎に相続した実家がなかなか売れず、固定資産税や維持費だけがかさんでいませんか。思い出の詰まった家でも、買い手がつかなければ「負の遺産」になりかねません。遠方に住んでいると管理も難しく、建物の老朽化や近隣への影響も心配になりますよね。

この記事では、売れない田舎の家を放置するリスクと、解決策としてなぜ「買取」がおすすめなのかを詳しく解説します。手間をかけずに早く家を手放し、悩みから解放される具体的な方法がわかりますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

売れない田舎の家で悩みが深刻化する3つの理由

田舎の家が売れにくい背景には、個人の努力だけでは解決が難しい社会的な要因が深く関わっています。人口の減少や建物の状態など、買い手の需要が生まれにくい構造的な問題が、売却を困難にしているのです。

人口減少と過疎化による買い手の不在

多くの地方、特に過疎地では深刻な人口減少が続いており、そもそも住宅の購入希望者が非常に少ないのが現状です。若い世代は都市部へ流出し、地域に定住する人が減っているため、買い手を見つけること自体が極めて困難になっています。

需要と供給のバランスが大きく崩れているため、魅力的な物件であっても買い手がつかず、長期間売れ残ってしまうケースが少なくありません。これが、田舎の実家が売れない根本的な原因の一つと言えるでしょう。

築年数が古く大規模な修繕が必要になる

田舎にある実家の多くは築年数が経過しており、建物が老朽化している場合がほとんどです。購入後に快適に住むためには、屋根や水回りなどの大規模なリフォームが必要になることが多く、その費用が買い手の負担となってしまいます。

物件価格が安くても、数百万円単位の修繕費がかかるとなると、購入をためらう人が大半です。結果として、買い手候補がさらに限定され、売却がますます難しくなるという悪循環に陥ってしまうのです。

生活の利便性が低く交通アクセスが悪い

田舎の物件は、最寄り駅やバス停から遠い、スーパーや病院が近くにないなど、生活の利便性が低いことが売却の障壁になります。車がないと生活が成り立たないような立地は、特に若い世代や高齢者から敬遠されがちです。

また、交通アクセスの悪さは、将来的な資産価値への不安にもつながります。都市部への通勤や通学が難しい場所は、永住の地として選ばれにくく、売却市場での競争力が著しく低くなってしまうのです。

売れない実家を放置し続ける6つのデメリット

「そのうち売れるだろう」と実家を放置してしまうと、金銭的な負担が増え続けるだけでなく、さまざまなリスクが生じます。問題を先送りにすることで、状況は悪化の一途をたどり、取り返しのつかない事態を招く可能性もあるのです。

固定資産税や維持管理費が毎年かかり続ける

空き家であっても、所有している限り固定資産税や都市計画税は毎年課税されます。誰も住んでいない家の税金を払い続けるのは、大きな金銭的負担となり、まさに「負の遺産」となって家計を圧迫します。

さらに、定期的な庭の草刈りや小規模な修繕、火災保険料など、建物を維持するための管理費用も必要です。これらのコストは放置する期間が長引くほど積み重なっていくため、早めの対策が不可欠です。

建物の老朽化による倒壊の危険性が高まる

適切に管理されていない空き家は、急速に老朽化が進みます。特に台風や地震などの自然災害が発生した際には、屋根が飛んだり、壁が崩れたりして、最悪の場合は建物が倒壊する危険性も高まります。

もし建物の倒壊によって隣家や通行人に被害を与えてしまった場合、所有者として損害賠償責任を問われることになります。思い出の家が、周囲にとって危険な存在になってしまうのは避けたい事態です。

害虫や不法投棄など近隣トラブルの原因になる

管理が行き届かない空き家は、ネズミやハチなどの害虫・害獣の巣窟になりやすいです。また、雑草が生い茂った敷地は景観を損なうだけでなく、不審者の侵入やゴミの不法投棄を誘発する原因にもなります。

これらの問題は、近隣住民との深刻なトラブルに発展する可能性があり、精神的なストレスも大きくなります。遠方に住んでいるとすぐに対応できず、関係が悪化してしまうケースも少なくありません。

特定空き家指定で固定資産税が最大6倍に

倒壊の危険性が高いなど、放置することが不適切だと行政に判断された空き家は、「特定空き家」に指定されることがあります。特定空き家に指定されると、固定資産税の住宅用地特例が適用されなくなり、税額が最大で6倍に跳ね上がる可能性があります。

さらに、行政からの改善勧告や命令に従わない場合は、過料が科されたり、強制的に解体(行政代執行)されたりすることもあります。その際の解体費用は、すべて所有者に請求されることになるのです。

相続時に家族間で揉める深刻な火種になる

売れない実家は、相続が発生した際に家族間の争いの原因になりがちです。誰が管理するのか、固定資産税は誰が払うのかといった問題で、兄弟姉妹間の意見が対立し、関係に亀裂が入ることも少なくありません。

親の死後、家の処分方法が決まらないまま放置され、問題が深刻化するケースは多いです。誰も住まない実家は、相続してはいけない資産とも言われ、次の世代に負担を残さないための決断が求められます。

時間と共に資産としての価値が下落していく

建物は築年数が経つほど価値が下がり、手入れをしなければ劣化のスピードはさらに加速します。売れないからと放置している間に、雨漏りやシロアリ被害が発生すれば、資産価値はますます下落してしまいます。

1年以上売れない家は、市場からも「人気のない物件」と見なされ、さらに買い手がつきにくくなります。時間が経てば経つほど売却条件は厳しくなるため、少しでも有利なうちに処分を検討することが賢明です。

売れない田舎の家は仲介より買取がおすすめな訳

時間をかけて買主を探す「仲介」では売却が難しい田舎の家でも、不動産会社が直接購入する「買取」ならスムーズに手放せる可能性があります。仲介と買取の違いを理解し、なぜ買取が有効な選択肢なのかを見ていきましょう。

不動産の仲介と買取の根本的な違いとは

「仲介」は不動産会社が買主を探す手伝いをする方法で、売買契約は買主と結びます。一方、「買取」は不動産会社自身が買主となって、物件を直接購入する方法です。それぞれにメリット・デメリットがあり、状況に応じて使い分けることが重要です。

両者の違いをまとめると以下のようになります。早く確実に売りたい場合は買取、高く売りたい場合は仲介が向いていると言えるでしょう。

項目 仲介 買取
売却価格 市場価格に近い 市場価格の7〜8割程度
売却スピード 3ヶ月〜1年以上 最短数日〜1ヶ月程度
手間 内覧対応などが必要 少ない
契約不適合責任 負う 免責されることが多い

現状のままスピーディーに現金化できる

買取の最大のメリットは、売却までのスピードが非常に速いことです。査定から契約、決済までがスムーズに進めば、最短数週間で現金化することも可能です。すぐにでも固定資産税や維持費の負担から解放されたい方には最適な方法です。

また、リフォームや修繕、家財道具の処分なども不要で、現状のままの状態で引き渡せるケースがほとんどです。手間や費用をかけずに、今ある状態のまま家を手放せる点は、大きな魅力と言えるでしょう。

契約不適合責任が免責されるケースが多い

個人間で不動産を売買する場合、売主は引き渡し後に見つかった欠陥(雨漏りなど)に対して「契約不適合責任」を負うのが一般的です。しかし、買主が不動産会社(宅建業者)である買取の場合、この責任が免除される特約を付けることができます。

築年数が古い家は、売主自身も把握していない不具合が隠れている可能性があります。売却後に予期せぬトラブルに巻き込まれるリスクをなくせることは、安心して取引を進める上で非常に大きなメリットです。

近所に知られずに売却手続きを進められる

仲介で家を売る場合、インターネット広告やチラシなどで広く買い手を募集するため、近所の人に売却活動を知られてしまいます。しかし、買取の場合は広告活動を行わず、不動産会社と直接やり取りをするため、プライバシーが守られます。

「実家を売ることを周りに知られたくない」という方にとって、誰にも気づかれずに静かに売却手続きを完了できるのは、精神的な負担を軽減する上で重要なポイントです。事情があって秘密裏に進めたい場合にも適しています。

田舎の家の不動産買取を成功させる4ステップ

田舎の家の買取をスムーズに進め、納得のいく条件で手放すためには、正しい手順を踏むことが大切です。ここでは、不動産買取を成功させるための具体的な流れを4つのステップに分けて、分かりやすく解説します。

複数の買取専門業者に査定を依頼する

最初のステップとして、必ず複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。1社だけの査定額では、その金額が適正なのか判断できません。特に田舎の不動産買取に強い業者や、地域密着型の業者を選ぶことが重要です。

複数の業者から査定を取ることで、おおよその買取相場を把握できるだけでなく、業者ごとの強みや特徴を比較できます。一括査定サイトなどを利用すると、手間をかけずに効率よく複数社へ依頼することが可能です。

査定額や担当者の対応を比較し検討する

各社から査定結果が出揃ったら、提示された金額を比較します。しかし、単純に一番高い金額を提示した業者がベストとは限りません。なぜその査定額になったのか、根拠を明確に説明してくれるかどうかも重要な判断材料です。

また、担当者の対応の丁寧さや専門知識の豊富さもチェックしましょう。親身に相談に乗ってくれる、信頼できる担当者かどうかを見極めることが、安心して取引を進めるための鍵となります。

納得できる条件で買取の契約を締結する

依頼する業者を決めたら、売買契約を結びます。契約書には、買取価格や引き渡し日、契約不適合責任の免責など、重要な条件が記載されています。不明な点や疑問点があれば、必ず契約前に担当者に確認しましょう。

すべての条件に納得できたら、署名・捺印をして契約は成立です。後々のトラブルを避けるためにも、契約内容を十分に理解し、双方が合意の上で手続きを進めることが何よりも大切です。

決済後に物件を引き渡して手続きは完了

契約時に定めた決済日に、買主である不動産会社から売買代金が支払われます。それと同時に、物件の所有権を買主に移すための登記手続きを行い、家の鍵などを引き渡します。これで、すべての売却手続きは完了です。

仲介のように買主のローン審査を待つ必要がないため、契約から決済・引き渡しまでが非常にスムーズに進みます。長年悩みの種だった売れない家を手放し、肩の荷が下りる瞬間です。

買取以外で売れない家を処分するその他の方法

状況によっては、買取が唯一の解決策とは限りません。もし買取価格に納得できない場合や、他の可能性も探りたい場合には、いくつかの代替案が考えられます。ここでは、買取以外の処分方法についてご紹介します。

空き家バンクに登録して活用先を探す

「空き家バンク」は、自治体が空き家の所有者と利用希望者をつなぐマッチング制度です。田舎暮らしを希望する移住者や、古民家を改修してカフェを開きたい人など、思わぬ買い手が見つかる可能性があります。

登録は無料または安価でできる場合が多いですが、必ずしもすぐに買い手が見つかるわけではない点には注意が必要です。しかし、地域活性化に貢献しながら家を活用してもらえるかもしれない、という魅力があります。

自治体や近隣住民への寄付を検討する

どうしても買い手がつかず、所有し続けることが困難な場合は、自治体や近隣の個人、法人へ寄付するという選択肢もあります。寄付が成立すれば、固定資産税や管理の負担から解放されます。

ただし、自治体や法人が寄付を受け入れるには厳しい条件があることが多く、簡単に成立するわけではありません。相手側にも維持管理の負担が生じるため、利用価値のある物件でなければ断られる可能性が高いです。

相続放棄で管理義務から解放される選択

実家を相続したばかりで、他にめぼしい財産がない場合は、「相続放棄」も一つの手段です。家庭裁判所で手続きをすれば、家の所有権をはじめから持っていなかったことになり、管理義務や固定資産税の支払い義務もなくなります。

注意点として、相続放棄は預貯金や有価証券など、プラスの財産もすべて手放すことになるというデメリットがあります。また、相続の開始を知った時から3ヶ月以内に手続きする必要があるため、迅速な判断が求められます。

家を解体して更地として売却する方法

建物が古すぎて価値がない場合は、家を解体して「更地」として売却する方法も有効です。買主は自由に新しい家を建てられるため、古家付きの土地よりも買い手が見つかりやすくなることがあります。

ただし、数百万円単位の解体費用が自己負担となる点が大きなデメリットです。また、更地にすると固定資産税の優遇措置が受けられなくなり、税額が上がってしまうため、解体後の売却計画をしっかり立てておく必要があります。

まとめ:田舎の売れない家は買取で悩みを解決

人口減少や建物の老朽化により売れにくい田舎の家は、放置すると税金や管理費の負担、倒壊のリスクなど多くの問題を引き起こします。思い出の家が「負の遺産」になる前に、早めの対策を講じることが重要です。

なかなか買い手が見つからない場合は、不動産会社に直接買い取ってもらう「買取」が有効な解決策です。スピーディーに現金化でき、面倒な手間や売却後の責任から解放されるため、悩みを抱えている方は、まず無料査定を依頼してみることをおすすめします。

田舎の家の売却に関するよくある質問

売れない実家を処分するにはどうすればいい?

売れない実家の処分方法にはいくつかの選択肢があります。最も早く確実に手放したい場合は、不動産会社による「買取」がおすすめです。他にも、自治体の「空き家バンク」への登録、近隣への「寄付」、相続直後であれば「相続放棄」などが考えられます。

また、建物を解体して「更地」として売却する方法もあります。ご自身の状況や物件の状態に合わせて、最適な方法を検討することが大切です。まずは専門家である不動産会社に相談してみましょう。

田舎の土地が売れない場合はどうすればいい?

田舎の土地が売れない場合も、まずは土地の買取を専門とする不動産会社に相談するのが有効です。また、隣地の所有者に購入を打診してみるのも一つの手です。土地が広がることで、隣地所有者にとっての利用価値が高まる可能性があります。

それでも難しい場合は、思い切って価格を下げてみたり、家庭菜園用地として貸し出したりするなどの活用方法も考えられます。諦めずにさまざまな可能性を探ることが重要です。

家を解体して更地にする費用はいくらですか?

解体費用は、建物の構造(木造、鉄骨など)、大きさ、立地条件、アスベストの有無などによって大きく変動します。一般的な木造住宅の場合、1坪あたり3万円~5万円程度が費用の目安とされています。

例えば、30坪の木造住宅であれば90万円~150万円程度かかる計算になります。ただし、これはあくまで目安であり、正確な費用を知るためには、必ず複数の解体業者から見積もりを取るようにしてください。

相続放棄すれば管理義務はなくなりますか?

家庭裁判所で相続放棄の手続きが受理されれば、原則としてその不動産に対する管理義務はなくなります。しかし、注意点として、他に相続人がいない場合などには、次の相続財産管理人が選任されるまで管理責任が残ることがあります。

つまり、手続きさえすれば直ちに一切の責任から解放されるわけではないケースがあるのです。相続放棄を検討する場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談し、リスクを正確に理解した上で進めることを強くおすすめします。

不動産買取の査定に費用はかかりますか?

ほとんどの不動産会社では、買取の査定を無料で行っています。机上査定(現地を見ない査定)はもちろん、担当者が現地を訪問して行う訪問査定も、費用がかからないのが一般的です。そのため、気軽に複数の会社へ査定を依頼することができます。

ただし、ごく稀に査定料を請求する会社も存在する可能性があるため、念のため依頼する前に確認しておくとより安心です。査定を依頼したからといって、必ず売却しなければならない義務は一切ありませんので、まずは相談してみましょう。

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